フケ症の体験談話

フケ症は、健康面でもマイナスとなる場合もありますが、基本的にはやはり外見、他人の目に対しての恐怖、コンプレックスが一番の問題かと思います。フケ症に悩む人は、まずこの点について悩みを持ち、フケ症の治療に行き着くというケースがほとんどなのではないでしょうか。ここでは、そんな中のある一人の体験談を語り、フケ症の持つ難しさ、厳しさを改めて感じていただけたらと思います。

ここに、Aさん(仮名)という方がおられます。
現在20代後半の男性です。
彼は、小学生の時にフケ症を自覚しました。
多くの人は、フケ症を自覚するのは、小学生の頃でしょう。
彼もその一人だったという事になります。
もっとも、その頃は『フケ症』などといった言葉も、フケが沢山出る事が病気であるという事も知らず、毎日のように頭をかきむしる行為に耽り、フケを外に出していました。

ある日、Aさんは友達から指摘されます。
「お前、ばっちいな」と。
Aさんにとって、フケは身近なものでした。毎日頭にこびりつくものだからです。
生理的にそれが汚いものであるというのは何となく自覚があり、実際に辞書で調べたり、母親に聞いたりして、フケが汚いものだという認識もありました。
しかし、面と向かって友達にそう言われた事で、Aさんはかなりのショックを受けたそうです。

以降、Aさんは頭をかきむしるのをやめようと試みます。しかし、癖になってしまっており、なかなかやめることができません。無意識のうちに、手が頭に伸び、かきむしる行為をしてしまっていました。これによって仲間はずれにあうなどという事はありませんでしたが、女子からは確実に一歩引かれた存在になってしまったそうです。

フケ症体験談話2

中学生になったAさんは、やはりフケ症のままでした。何度頭を洗っても、こすっても、引っかいても、翌朝にはフケが出ている。
そんな状況の中で、Aさんは子供ながら途方に暮れていたそうです。フケ症であることは、思春期の子供にとってはかなり難しい事で、自分自身のコンプレックスは、周りの反応が徐々に生々しいものになるにつれて、大きくなってきました。

この多感な時期は、フケが肩についている人を見るだけで、信じられない物を見るような目で見る人が多くなります。それを実際に受け続けたAさんは、小学生の頃から性格が一変し、無口になってしまったそうです。その後、それは高校を卒業するまで続きました。

大学に入ってから、Aさんは『フケ症』という病気を知ります。自分がそうだと知り、病院へ行きました。
下された診断は『脂漏性皮膚炎』でした。本人は気が付いていなかったようですが、Aさんの頭皮は常に赤くはれていたそうです。
典型的な脂漏性皮膚炎と言えます。脂漏性皮膚炎の場合、短期的な改善は望めません。
長いお付き合いをしていかなくては治せない病気です。
そう医者に言われたAさんは、愕然としつつも、その後様々なフケ症対策を試し、改善の方向に向かっているそうです。
治療から10年経っている今も、まだ戦いは続いています。それくらい、フケ症は難しい、そして厳しい病気です。
しかし、これを治さないことには、不潔という不名誉な称号を自分自身の心の中に持ったままになります。
それを返上できる日を信じ、根気強く治療に当たりましょう。

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